早期離職とは?中小企業で起きる主な原因と、今日からできる防ぎ方
「時間もお金もかけて採用したのに、また辞めてしまった」——その繰り返しに、静かに疲れていませんか。早期離職は経営者の力不足ではなく、多くが入社前と入社後のギャップから生まれます。この記事では、早期離職とは何か、中小企業でなぜ起きやすいのか、そして今日から自社でできる防ぎ方を、数字と一緒にやさしく整理します。
早期離職とは?中小企業の実情
早期離職とは、法律で決まった言葉ではありませんが、一般に入社からおおむね1〜3年以内に会社を辞めることを指します。厚生労働省が毎年公表する「新規学卒就職者の離職状況」でも、入社3年以内の離職率が代表的な指標として使われています。
では、その割合はどのくらいなのでしょうか。学卒者の3年以内離職率を、企業規模で見ると次のような傾向があります。
| 区分 | 新規学卒者の3年以内離職率(目安) |
|---|---|
| 大卒全体 | 約33.8%(およそ3人に1人) |
| 企業規模による傾向 | 規模が小さいほど高くなる |
| 小規模企業 | 5割を超える水準 |
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(令和4年)。※数値は公表時点の目安であり、業種・地域・個社の取り組みにより変動します。
大卒でおよそ3人に1人が3年以内に辞め、企業規模が小さいほどその割合は高くなる——これが中小企業を取り巻く現実です。しかも痛いのは、辞めるたびに採用のやり直しコストが再発することです。中途採用は1人あたり平均134.6万円のコストがかかるというデータがあり[リクルートダイレクトスカウト 2024]、早期離職が続けばこの出費が何度も振り出しに戻ってしまいます。
出典:リクルートダイレクトスカウト(2024)。※金額は一般的な目安であり、採用手法・職種・地域により変動します。
なぜ早期離職が起きるのか(主な原因)
早期離職は、本人の我慢が足りないから起きるわけではありません。多くは、採用のプロセスに潜む「情報のズレ」が積み重なって、入社後に表面化します。代表的な原因を整理しました。
- 入社前後のギャップ:求人票や面接で描いたイメージと、入ってからの現実が食い違う。「聞いていた話と違う」が一番の引き金になります。
- 情報の非対称性:会社は自社を知り尽くしていますが、応募者は数回の面接と求人票からしか判断できません。この情報差が大きいほどギャップが生まれやすくなります。
- 人間関係・カルチャー:職場の空気や社長との相性は、言葉では伝わりにくく、入ってみて初めて分かることが多い領域です。
- 期待値のズレ:仕事内容・裁量・成長スピードへの期待が、お互いに前提として共有されていない。
これらの原因の根っこにあるのは、会社が持っている情報と、応募者が受け取れる情報の差です。この状態は「採用ミスマッチ」とも呼ばれ、早期離職のいわば手前にある問題です。ミスマッチの構造と2種類のズレについては 採用ミスマッチとは?よくある原因と「入社前に防ぐ」考え方 でくわしく整理しています。
「うちはどこでギャップが生まれている?」を無料で診断します
記事を読んで気になった方は、まずLINEで無料診断を。御社の採用のどこに情報のズレが起きていそうかを一緒に整理し、動画で何が変えられそうかを率直にお伝えします。しつこい営業はしません。
\まずは無料/LINEで「採用ミスマッチ“見える化”診断」を受ける ›※所要3分・無料相談つき・しつこい営業はしません。
今日からできる早期離職の防ぎ方
防ぎ方の考え方はシンプルです。「良い面だけでなく、大変な面も含めて、ありのままを入社前に見せる」。都合の良い情報だけで入ってもらうより、正直に伝えたうえで「それでも来たい」と思ってくれた人のほうが、入社後に長く働いてくれやすい——という考え方です。
この「ありのままを事前に見せる」やり方は、採用の分野ではRJP(リアリスティック・ジョブ・プレビュー)と呼ばれ、初期の定着に効果があるとする研究が複数あります(解説:[日本SHL])。考え方の詳細は RJPとは?早期離職を減らす“見せ方”の基本 で解説しています。ここでは、今日から着手できる3つを挙げます。
- 求人票を正直にする:良い条件だけでなく、大変な面・向いていない人も書く。応募数は減っても、残った応募者との相性は上がります。
- 面接で“素”を共有する:会社も飾らず、現場のリアルや失敗談まで話す。応募者からも本音を引き出し、お互いの前提をすり合わせます。
- 現場や社長の1日を動画で見せる:職場・社員・社長の様子をそのまま見てもらう。言葉より速く、正確に空気感が伝わります。
とくに3つ目の「見せる」は、中小企業と相性の良い手段です。知名度や制度で勝負しにくいぶん、社長や現場の人となり・空気感は、その会社にしかない魅力になります。社長の1日をありのまま動画で見せることは、この「見せる」をもっとも自然に実現する方法のひとつです。
よくある質問(FAQ)
早期離職とは何年以内を指しますか?
中小企業は大企業より早期離職が多いのですか?
早期離職は防げますか?
東葛エリアで早期離職が起きやすい構造
柏市の昼夜間人口比率は91.8%で、夜間人口が昼間人口を上回るベッドタウンです。市民の54.1%が市外で働き、うち28.0%は東京都に通っています。(柏市「統計データ等から見た柏市産業の特性」)
この構造は、働く側にとって転職先の選択肢が非常に多いことを意味します。地方のように「この地域にはこの会社しかない」という状況ではありません。
さらに柏市の推計では生産年齢人口は令和12年以降に減少し、老年人口比率は令和27年に32.1%に達すると見込まれています。採る難しさも、留まってもらう難しさも、これから緩和する方向にはありません。
柏市の採用の現状と、この地域での動画の作り方は 柏市の中小企業向け 採用動画 にまとめています。