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早期離職とは?中小企業で起きる主な原因と、今日からできる防ぎ方

最終更新日:2026年7月5日

「時間もお金もかけて採用したのに、また辞めてしまった」——その繰り返しに、静かに疲れていませんか。早期離職は経営者の力不足ではなく、多くが入社前と入社後のギャップから生まれます。この記事では、早期離職とは何か、中小企業でなぜ起きやすいのか、そして今日から自社でできる防ぎ方を、数字と一緒にやさしく整理します。

早期離職とは?中小企業の実情

早期離職とは、法律で決まった言葉ではありませんが、一般に入社からおおむね1〜3年以内に会社を辞めることを指します。厚生労働省が毎年公表する「新規学卒就職者の離職状況」でも、入社3年以内の離職率が代表的な指標として使われています。

では、その割合はどのくらいなのでしょうか。学卒者の3年以内離職率を、企業規模で見ると次のような傾向があります。

区分新規学卒者の3年以内離職率(目安)
大卒全体約33.8%(およそ3人に1人)
企業規模による傾向規模が小さいほど高くなる
小規模企業5割を超える水準

出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」(令和4年)。※数値は公表時点の目安であり、業種・地域・個社の取り組みにより変動します。

大卒でおよそ3人に1人が3年以内に辞め、企業規模が小さいほどその割合は高くなる——これが中小企業を取り巻く現実です。しかも痛いのは、辞めるたびに採用のやり直しコストが再発することです。中途採用は1人あたり平均134.6万円のコストがかかるというデータがあり[リクルートダイレクトスカウト 2024]、早期離職が続けばこの出費が何度も振り出しに戻ってしまいます。

出典:リクルートダイレクトスカウト(2024)。※金額は一般的な目安であり、採用手法・職種・地域により変動します。

なぜ早期離職が起きるのか(主な原因)

早期離職は、本人の我慢が足りないから起きるわけではありません。多くは、採用のプロセスに潜む「情報のズレ」が積み重なって、入社後に表面化します。代表的な原因を整理しました。

これらの原因の根っこにあるのは、会社が持っている情報と、応募者が受け取れる情報の差です。この状態は「採用ミスマッチ」とも呼ばれ、早期離職のいわば手前にある問題です。ミスマッチの構造と2種類のズレについては 採用ミスマッチとは?よくある原因と「入社前に防ぐ」考え方 でくわしく整理しています。

注意:早期離職を「辞めた人のせい」と考えてしまうと、対策が前に進みません。多くは情報の伝わり方の問題であり、見せ方を変えることで会社側から減らしにいける——この視点が出発点になります。

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今日からできる早期離職の防ぎ方

防ぎ方の考え方はシンプルです。「良い面だけでなく、大変な面も含めて、ありのままを入社前に見せる」。都合の良い情報だけで入ってもらうより、正直に伝えたうえで「それでも来たい」と思ってくれた人のほうが、入社後に長く働いてくれやすい——という考え方です。

この「ありのままを事前に見せる」やり方は、採用の分野ではRJP(リアリスティック・ジョブ・プレビュー)と呼ばれ、初期の定着に効果があるとする研究が複数あります(解説:[日本SHL])。考え方の詳細は RJPとは?早期離職を減らす“見せ方”の基本 で解説しています。ここでは、今日から着手できる3つを挙げます。

とくに3つ目の「見せる」は、中小企業と相性の良い手段です。知名度や制度で勝負しにくいぶん、社長や現場の人となり・空気感は、その会社にしかない魅力になります。社長の1日をありのまま動画で見せることは、この「見せる」をもっとも自然に実現する方法のひとつです。

注意:ここで紹介した方法は、早期離職を減らす助けにはなりますが、離職ゼロを保証するものではありません。効果には個人差・企業差があり、業種や職場の状況によって結果は変わります。まずは自社で起きているギャップの整理から始めるのがおすすめです。

よくある質問(FAQ)

早期離職とは何年以内を指しますか?
法律で決まった定義はありませんが、一般には入社からおおむね1〜3年以内に会社を辞めることを早期離職と呼ぶことが多いです。厚生労働省が毎年公表する「新規学卒就職者の離職状況」も、入社3年以内の離職率を代表的な指標としています。
中小企業は大企業より早期離職が多いのですか?
傾向として高くなりやすいです。厚生労働省(令和4年)のデータでは、新規学卒者の3年以内離職率は企業規模が小さいほど高く、小規模企業では5割を超える水準が示されています。ただし業種や個社の取り組みによる差が大きく、規模だけで決まるものではありません。
早期離職は防げますか?
ゼロにはできませんが、減らせる余地はあります。多くの早期離職は入社前後のギャップが引き金になるため、良い面だけでなく大変な面も含めて入社前に正直に伝えること(RJP)が有効とされています。効果には個人差・企業差があり、離職を完全に防ぐことを保証するものではありません。

東葛エリアで早期離職が起きやすい構造

柏市の昼夜間人口比率は91.8%で、夜間人口が昼間人口を上回るベッドタウンです。市民の54.1%が市外で働き、うち28.0%は東京都に通っています。(柏市「統計データ等から見た柏市産業の特性」)

この構造は、働く側にとって転職先の選択肢が非常に多いことを意味します。地方のように「この地域にはこの会社しかない」という状況ではありません。

さらに柏市の推計では生産年齢人口は令和12年以降に減少し、老年人口比率は令和27年に32.1%に達すると見込まれています。採る難しさも、留まってもらう難しさも、これから緩和する方向にはありません。

柏市の採用の現状と、この地域での動画の作り方は 柏市の中小企業向け 採用動画 にまとめています。

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